蔵干とは

四柱推命で重要な蔵干とは地支の中にある干

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蔵干とは ・・・ 支(地支)が蔵する干

占い師 麻衣
占い師・麻衣
   四柱推命において、支(地支)は支としての働きがありますが、支にはこれ以外にも働きがあります。 即ち、支の中には干(天干)の気を蔵しており、これを蔵干(ぞうかん)と呼びますが、 支はこの蔵干としての働きもあります。 干は天の気、支は地の気ですが、地の気である支の中にも天の気を蔵しているという考えに基づいたのが蔵干です。
我々が住んでいる地球には地の気がありますが、地球は同時に太陽など天の気の影響を受けて季節が巡りますので、地の気は天の気も蔵するようになる訳なのです。 そして、四季に応じて旺する(盛んになる)気が蔵干となります。 このため、蔵干を知るには、まず四時休旺(しじきゅうおう) を知らなければなりません。

四時休旺(しじきゅうおう)

   四時休旺(しじきゅうおう)とは、『四時』即ち四季における万物の盛衰を表したものであり、表1のようになります。 木は春に旺じ、火は夏に旺じ、金は秋に旺じ、水は冬に旺じ、そして土は四季の変わり目(土旺)に旺じるのです。 ここで、『旺じる』とは盛んになるという意味であり、 風水 で言う、若々しく旺盛な気に満ちた気である『旺気』を意味します。 また、四時休旺の旺、相、死、囚、休は、 五行説の五行相剋および五行相生の関係 に基づき、以下のような意味を持ちます。 そして、各月は、その季節に旺する気により司令されますので、四時休旺に基づき、その季節に旺する気を持つ干が蔵干となります。
表1 四時休旺
五行
四季の変わり目(土旺)

本来の蔵干である正気(本気)と前月の余波を引き継ぐ初気(余気)

   十二支が表す各月、即ち月支は、二つまたは三つの蔵干を持ちます。 そして、『十干鑑法』では、この全ての蔵干を使用して命式を読みます。 これに対して、統計的推命では、生まれた日が節入りから何日経過しているかによりどの蔵干が最も関係が深いかを知り、その蔵干のみを使用して命式を読みます。 本サイトでは、節入りからの経過日数を『節入りからの深さ』と呼びます。 また、節入りからの深さと蔵干の関係は諸説ありますが、本サイトでは、日本の四柱推命研究の第一人者ともいえる阿部泰山氏が提唱する関係を採用します。
即ち、表2に示す通り、月支の蔵干は、その月の初期、中期、中気~末期に応じてそれぞれ『初気(余気)』、『中気』、『正気(本気)』に分けられます。 初気(余気)は前月の余波を引き継いで現れる蔵干であり、これが時間の経過と共に中気に変化し、最終的にその月支の本来の蔵干である正気(本気)に推移して行きます。 ただし、節気として立春と立秋がある2月(寅月)と8月(申月)だけは、初気において前月の余波をそのまま引き継がず、土の陰陽が入れ替わって引き継がれるようです。
月支本来の蔵干である正気(本気)は、前述の通り、その季節に旺する気を持つ干となっています。 即ち、春である2月と3月は、(きのえ)(きのと)が、 夏である5月と6月は、(ひのえ)(ひのと)が、 秋である8月と9月は、(かのえ)(かのと)が、 冬である11月と12月は、(みずのえ)(みずのと)が、 そして四季の変わり目(土旺)である4月、7月、10月および1月は、(つちのえ)(つちのと)が、 それぞれ正気になっています。
そして、十二支は次の3グループに分かれることがわかります。
表2は月支の節入りからの深さと蔵干の関係として説明しましたが、他の四柱の地支(年支・日支・時支)の深さも月支と同じです。 即ち、節入りから何日目に生まれたかにより節入りからの深さを求め、この深さを使用して、 表2の蔵干表から全ての地支(年支・月支・日支・時支)に対応する蔵干を求めれば良いのです。
表2 各地支の蔵干表
月支初気(余気)中気正気(本気)
五行陰陽 蔵干五行陰陽期間蔵干五行陰陽期間蔵干五行陰陽期間
12月 (みずのえ) 節入りから10日間 (みずのと) 11日目から翌月節入りまで
1月 (みずのと) 節入りから9日間 (かのと) 10日目~12日目 (つちのと) 13日目から翌月節入りまで
2月 (つちのえ) 節入りから7日間 (ひのえ) 8日目~14日目 (きのえ) 15日目から翌月節入りまで
3月 (きのえ) 節入りから10日間 (きのと) 11日目から翌月節入りまで
4月 (きのと) 節入りから9日間 (みずのと) 10日目~12日目 (つちのえ) 13日目から翌月節入りまで
5月 (つちのえ) 節入りから7日間 (かのえ) 8日目~14日目 (ひのえ) 15日目から翌月節入りまで
6月 (ひのえ) 節入りから10日間 (つちのと) 11日目~20日目 (ひのと) 21日目から翌月節入りまで
7月 (ひのと) 節入りから9日間 (きのと) 10日目~12日目 (つちのと) 13日目から翌月節入りまで
8月 (つちのえ) 節入りから7日間 (みずのえ) 8日目~14日目 (かのえ) 15日目から翌月節入りまで
9月 (かのえ) 節入りから10日間 (かのと) 11日目から翌月節入りまで
10月 (かのと) 節入りから9日間 (ひのと) 10日目~12日目 (つちのえ) 13日目から翌月節入りまで
11月 (つちのえ) 節入りから7日間 (きのえ) 8日目~14日目 (みずのえ) 15日目から翌月節入りまで
※五行陰陽の赤字は陽干または陽支を表し、黒字は陰干または陰支を表します。

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