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  そこには縦長のロッカーが最近の銭湯の脱衣所のように並べられていた。拡大された更衣室とでも言うべきだろうか。とにかく、気味が悪いほど沢山のロッカーが並べられている大きな部屋だった。それに伴って沢山の子供がいた。一人一人がなにかに準備しているようだった。その時、1人の少女に注目していた私は、その少女を見つめる。すると何故か縦長のロッカーに入っていく。不思議そうに見ていた私の前に、焦りながらロッカーを力ずくで開けようとする20代くらいの男が現れた。その後にロッカーが開いて私は息を飲んだ。その少女は自殺しようとしていたのだった。膨大な焦りと少しの安心感で、どこか忙しない感情になったのを覚えている。

ロッカーで身支度を終えた子供達が向かった先は巨大なこども専用の映画館のような施設だった。何故か私と先程現れた20代くらいの男、そして刑事？のような男も座っていた。考える間もなく、前のスクリーンがひかり、 上映され始めた。その後は何事もなく進行していた。しかし、映画のような物が中盤に差し掛かった時、急に不安が込み上げてくる。「あの少女は大丈夫だろうか。｣と。私はなにか思い出すような素振りを見せ、立ち上がり、少女が座っている席を探した。中々見つからず、あたふたしていると、ひとつだけぽっかり空いた席を見つけた。嫌な予感がした。すぐさま、そのぽっかり空いた席に走っていった。到着し、その一帯に座っていた子供達を見て寒気がした。なぜなら、その子供達は更衣室で自殺しようとしていた少女の周りで準備していた子供達だったからだ。咄嗟に質問を投げかける。「あの子どこにいるか知ってる？！｣すると、周りの子供達は答えた。「最初から来ていないよ。｣と。瞬きする間もなく、あのロッカーに私は走り出した。到着したが、ロッカーは開かなかった。中から鍵を掛けれる訳がないと思いながらも、最初の20代の男のように力ずくでこじ開けると、そこには、少女が首を吊って死んでいた。電撃が走るような感覚の後に、私は大声で「助けられなかった｣と叫んだ。

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