【表示範囲】メッセージ1～メッセージ1（全 1メッセージ中） 

  どことなく通っていた高校の通学路に、似ている、街灯もまばらな夜の坂道を歩いています。走り出しはしませんが私はあせっていて、まだ暗いですがじきに夜明けであることを知っています。私は逃げているという自覚があります。恐怖ではなく、捕まってしまうことへの嫌悪感があります。宿を取りました。20人は収容できそうな広い和室で、枕を並べて同性の知り合いと話したような気がします。知らないマネキンのような男性に警告を受けた気がします。目が覚めると記憶は曖昧でした。逃げなければいけないという自覚だけが確かです。誰もいません。一人です。見回した部屋は腐っていました。畳はところどころ黒ずみ、昨夜食べたお菓子のごみには綿のようにかびが生え、白い幼虫のような虫が湧いています。私は、湿度が高いから一晩で部屋が腐っても仕方がないと思いました。私は時計を確かめ、11時過ぎと知りました。チェックアウトの時間です。これからの逃亡にはお金が必要なのに、追加代金を払わなければなりません。でも、部屋をこのままにはしておけません。罰金を取られてしまいます。かびの生えたものをすべてごみ袋に放り込みました。お菓子のごみだけじゃなく、服や、鞄もありました。畳の一角をかびが白い絨毯のように覆っていて、ドラゴンフルーツの種のように紡錘形の黒い点がありました。幼虫はいつの間にか羽虫になっていました。あれはハエでしょうか。紡錘形の黒が見る間に盛り上がり、動き出しました。私は、ゴキブリはこうやって生まれるのだと思いました。ゴキブリは逃げ出し、私の緑色のリュックサックに入り込みました。嫌でした。が、仕方がないので、チャックを開き、中のものをばらまき、ゴキブリが、
で目が覚めました。思い出すと鳥肌が立ちますが妙に気になる夢です。

【表示範囲】メッセージ1～メッセージ1（全 1メッセージ中）