九星とは

   九星（きゅうせい） とは、一白・二黒・三碧・四緑・五黄・六白・七赤・八白・九紫の9種類の『気』の種類を意味します。 北斗七星とそれに隣接する星を総称したという説もありますが、風水では『気』を表します。 また、九星は、五行と関連付けられ、 一白水星（いっぱくすいせい）・ 二黒土星（じこくどせい）・ 三碧木星（さんぺきもくせい）・ 四緑木星（しろくもくせい）・ 五黄土星（ごおうどせい）・ 六白金星（ろっぱくきんせい）・ 七赤金星（しちせききんせい）・ 八白土星（はっぱくどせい）・ 九紫火星（きゅうしかせい） と呼ばれます。

飛星派風水では、この九星を『飛星』と呼び、住宅などの建物の方位により、時間と共に性質を変化させながら、 住宅全体あるいは各部屋の『気』を形成しますので、九星は非常に重要な意味を持ちます。

   前記の通り、風水では、九星は『気』の種類を意味します。 ここでは、各九星が持つ『気』の意味や特徴をご紹介しましょう。 伝統的な風水である飛星派風水では、九星の中で、一白水星、六白金星、八白土星、および九紫火星は基本的には吉星で、 残りは基本的には凶星と考えられます。 凶星の中で、特に、五黄土星は、元々風水定位盤の中宮に位置し、残りの九星（飛星）の生死を司る役目を持っています。 このため、五黄土星は、九星の中の帝王と考えられ、五黄土星の気を撹乱することを嫌います。

しかし、飛星派風水では、凶星であっても、時期によっては吉星になりますし、その逆もあります。 また、良い時期と悪い時期では、飛星の意味も異なりますので、注意が必要です。 三元九運説 - 時飛星に示す通り、 第五運（1944年 ～ 1964年）では、五黄土星が時飛星として中央に回座し、これが幸運をもたらす吉星となります。 九星が関係する八卦、五行、季節、方位などの特徴、および飛星派風水における九星の意味は表1 の通りです。

   三元九運に示す通り、 20年周期に変化する『地運』により回座（巡回）する飛星が変化しますが、飛星派風水では、飛星の吉凶も変化します。 飛星は、時期に応じて、 風水とは のページで解説した7種類の気、すなわち、良い気である 旺気、生気、進気と、 悪い気である 退気、衰期、死気、さっ気 を表します。

表2に、下元の 第七運（1984年2月4日 ～ 2004年2月3日）、 第八運（2004年2月4日 ～ 2024年2月3日）、第九運（2024年2月4日 ～ 2044年2月3日） において、九星（飛星）が表す気を表示します。 ここで、時期は住宅の完成時期ではなく、評価する時点の時期になります。

この表から、第七運では七赤金星が回座する方位が旺気（大吉）ですが、 第八運になると、七赤金星が回座する方位は退気（小凶）となり、八白土星が回座する方位が旺気（大吉）に変化することがわかります。