住宅の宅向・座山の決め方
風水師・有希
風水では建物(集合住宅では部屋)の正面側を『宅向』と呼び、その正反対の建物の裏側を『座山』と呼びます。
飛星派風水でも同様で、『陽の気』が最も盛んな方向でこれを取り入れる玄関や窓がある方向を宅向とみなします。
ここで、『陽の気』とは、
風水とは - 地の気
で解説した通り、活動的な男性の気であり、川、湖、海、道路、廊下などの財運を運ぶ道から得られます。
したがって、このような財運を運ぶ道に接し、しかもその気を取り入れる玄関や窓がある向きが宅向となります。
ただし、立地によっては、必ずしも玄関がある方向が宅向になるとは限りませんので、宅向・座山の決め方のルールや、
宅向・座山の決め方の具体例をご参照下さい。
宅向が決まれば、その180度反対側が座山になります。
宅向・座山の決め方のルール
宅向と座山が簡単に決まる住宅もあれば、微妙な場合もあるでしょうが、
以下のルールに従って、宅向と座山を決めれば、比較的簡単に決まると思います。
陽の気が多い川、湖、海、道路、廊下に面した側面が宅向
一般的には、財運を運ぶ道である、川、湖、海、道路、廊下に面した側面が宅向になります。
ただし、その面に気を取り入れる玄関や窓が無い場合には、その面は宅向には該当しません。
集合住宅の一室ではバルコニーのある窓側が宅向になることが多い
玄関ドアのある廊下側からも陽の気は入りますが、それよりもメインの道路に面した側面からたくさん陽の気が入ってきます。
特に、メインの道路側にバルコニーと大きな窓があれば、その方向が宅向になります。
玄関側とバルコニー側が同条件の場合は寝室側が座山になる
玄関側とバルコニー側がほぼ同じ条件で、どちらが宅向か微妙な場合は、寝室がある方が座山になります。
宅向の反対側の座山には、『陰の気』が留まっています。
ここで、『陰の気』とは、
風水とは - 地の気
で解説した通り、静的な女性の気であり、山、ビル、隣家、塀などがある方向に留まります。
寝室にも陰の気が宿ることが多いですので、寝室側を座山とします。
2面以上がメイン道路に面している場合は、玄関あるいは大きな窓がある方向が宅向
コーナーに面した住宅で、その両面に窓がある場合は、大きな窓、あるいは玄関がある方向を宅向とします。
大きな窓の方がたくさん気を呼び込めます。
道路に面した同じようなドアや窓が2面以上ある場合は使用頻度の高い方区が宅向
道路に面した同じようなドアや窓が2面以上ある場合は、使用頻度の高い方向を宅向とします。
使用頻度の高い窓の方が、頻繁に気を呼び込めます。
殆ど窓の無いオフィスビルは部屋のエントランスが宅向
都市部には殆ど窓の無いオフィスビルもあります。
このようなビルでは、メインのエントランスしか気を取り込む所がありませんので、このエントランスが宅向になります。
宅向・座山の決め方の具体例
ここでは、具体的な住宅・集合住宅の例で、宅向・座山を決めてみましょう。
一般住宅の宅向・座山の決め方の具体例
図1 の住宅の例では、A宅はメイン道路側に玄関と窓がありますので、迷うことなく南側が宅向に決められます。
また、B宅の場合は、玄関が西側にありますが、西側は隣家ですでので、宅向にはなりそうにありません。
メイン道路側に窓がありますので、やはり南側が宅向になります。
図1 一般住宅の宅向・座山の決め方
集合住宅の宅向・座山の決め方の具体例
図2 の集合住宅の例では、211号室、212号室では、北のメイン道路側に窓がありますので、北側が宅向となるでしょう。
また、201号室では、南側にメイン道路が無いとすれば、西側のメイン道路側に窓がありますので、西側が宅向となるでしょう。
202号室では、南側にメイン道路が無いとすれば、廊下側の北が宅向となるでしょう。
202号室の場合、南側に川や湖、あるいは細い道路があれば、南側も宅向になり得るでしょう。
図2 集合住宅の宅向・座山の決め方
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