易学から陰陽説 - 八卦とは

風水師・有希
風水師・有希
   『易学』には森羅万象を司る未知の力を知ろうとする独特の思想があります。 そして、この思想を具現化しようとした試みが『八卦』であり、さらに『八卦』を重ねた『六十四卦(大成卦)』です。 周の時代の文王は、この『六十四卦(大成卦)』を使用して、世の中の事象を全て予測しようと試みました。 飛星派風水では、易学の『八卦』を使用しますので、本ページで解説しておきます。

太極図の意味

太極図
図1 太極図
   太極図とは、図1に示す通り、おなじみの陰陽の図形のことですが、この太極図こそ『易学』の思想の原点とも言える図です。 太極図は、黒と白、即ち陰と陽から構成されていますが、黒の中には白い点が、また白の中には黒い点が描かれていますが、 これは、陰の中にある陽、陽の中にある陰を表しており、未だ完全に陰陽に分かれず、混沌としている宇宙の状態を表現しています。 そして、やがて陰は陰を引き付け、陽は陽を引き付け、完全な陰と陽が誕生することになります。
世の中の全ての事象において、陰と陽が存在しますが、 太極図は、陰と陽に分化する前の未分化の状態を表現しているのです。 ここで、陰は、暗く、冷たく、内向的というネガティブな部分を意味すると共に、安定的、創造的、静寂、ゆっくりということも意味します。 一方、陽は、明るく、暖かく、社交的というポジティブな部分を意味すると共に、攻撃的、理論的、にぎやか、スピードということも意味します。 陰と陽それぞれを象徴する事象や物事については、以下のような項目が挙げられます。

陰を象徴する事象や物事

陽を象徴する事象や物事

八卦とは

太極・両儀・四象・八卦
図2 太極・両儀・四象・八卦
   易学のバイブルである『易経』の中に、『易に太極あり、これ両儀を生ず。両儀四象を生じ、四象八卦を生ず。』とあります。 太極の陰は陰を引き付け、陽は陽を引き付け、完全な陰と陽が誕生しますが、これが図2に示す『両儀』です。 そして、『両儀』はさらに分化して『四象』を生じ、『四象』はさらに分化して『八卦』を生じるのです。
『当たるも八卦当たらぬも八卦』でおなじみの『八卦』は、 陰陽の組み合わせで けんしんそんかんごんこん と命名されています。 各八卦には、表1 に示す通り、該当する自然事象と方位があります。
なお、冒頭で記述した通り、易学の世界では、『八卦』をさらに重ねた『六十四卦(大成卦)』 へと発展して行きますが、飛星派風水では、『八卦』まで理解すれば十分です。
表1 八卦と該当する自然事象と方位
八卦 けん しん そん かん ごん こん
該当する自然事象
該当する方位 北西 西 東南 東北 西南

陰陽説とは

   風水の理論的基礎の一つとなる陰陽説は、上記の通り易学をベースに生み出されました。 世の中の森羅万象には全て陰と陽があり、この陰と陽は太極から生成されます。 そして、陰と陽は密接に関係しており、やがて陰は陽へと、また陽は陰へと流転して行く自然界の法則を物語っています。
陰陽説は、陰が悪く、陽が良いという次元の話ではなく、陰と陽のバランスがとても大切だという説です。 風水の最も大きな目的は、気(天地に充満するエネルギー)をコントロールすることにより、住環境を向上し、運気を向上することですが、 陰陽の気のバランスを調整することも物事をスムーズに進展させるためには重要です。

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