恋愛の心理学
心理士・こころ
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の影響で婚活業界の入会者が大幅に増加したそうです。
人は、不安や恐怖を感じた時、普段とは異なった感覚や感情を持ちます。
特に、不安な状況下で異性を魅力的に感じさせる『つり橋効果』は有名ですが、
東日本大震災による不安や恐怖が孤独感を増幅し、
また妻子の安否を確認する職場の仲間を見て、心配し、支え合える誰かを求める心理が働いたのでしょう。
ここでは、あなたの恋愛に役立つ様々な心理学についてご紹介しましょう。
恋愛の心理学の目次
フランスの小説家スタンダールは、恋愛によって恋愛対象を美化させてしまう心理を『ザルツブルクの小枝』に例えて『結晶作用』と呼びました。ザルツブルグの塩孔に投げ込んだ小枝は白い塩の結晶で覆われ、とても元の小枝には見えなくなります。
カナダの心理学者、D.G.DUTTONとA.P.ARONによって1974年に発表された論文『高不安環境下における性的魅力の高揚に関するいくつかの証拠』によれば、強い恐怖や不安という感情は異性の性的魅力を高揚する。
人や物事など、自分が否定的感情を持たない対象への接触を反復すると、その対象への好感度が高まる効果を『単純接触効果(Mere Exposure Effect)』と呼びます。社会心理学の分野では『親しみの原理(familiarity principle)』としてよく知られています。
F.Heider(1946) は人(P:Person)と相手(O: Other person)と対象物(X)には4種類のバランスした関係と、4種類のアンバランスの関係があり、全ての関係は、より安定したバランスした関係に向かうというバランス理論(Balance Theory)を提唱しました。
心理学の分野では、人が、友人、恋人、あるいは人生のパートナーを選ぶ際には、段階に応じたフィルターにかけて選択するといういくつかの理論があります。初期の刺激段階には類似性、発展した役割段階には相補性が重要になります。
ミラーリング効果(Mirrorring Effect)とは、好感を寄せている相手のしぐさ、表情あるいは動作を無意識に真似てしまったり、 自分と同じような仕草や表情を行う相手に好感を抱くような効果のことです。ミラー効果、同調効果あるいは姿勢反響と呼ばれることもあります。
アイコンタクト(Eye Contact)とは、文字通り視線と視線を合わせることであり、人間と人間のみならず人間と動物との非言語コミュニケーション手法であるボディランゲージ(Body Language)の強力な一手法です。相手がアイコンタクトをしないということは、相手が嘘を言っていたり自分の話に対して興味を持っていないという判断材料になります。
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