W型エゴグラム・パターンの概要
心理士・こころ
『V型』エゴグラム・パターンでAが高くなったエゴグラム・パターンは、『W型』エゴグラム・パターンと呼ばれます。
即ち、エゴグラムのCP・ACおよびAが高く、NPとFCが低いのが『W型』エゴグラム・パターンです。
典型的な『W型』エゴグラム・パターンは、『V型』同様の自己矛盾による葛藤を抱えていますが、Aが高い分、葛藤や苦悩も深刻になります。
しかし、Aが高いという特徴を活かして、知的に論理的に考えれば、自己変革するのは『V型』よりも容易です。
以下、『V型』エゴグラム・パターンの特徴について詳しく見てみましょう。
典型的なW型エゴグラム・パターンの特徴
典型的な『W型』のエゴグラム・パターンでは、CPとACが高いため、
エゴグラムのCPの特徴
および
エゴグラムのACの特徴
の通り、『V型』エゴグラム・パターンと同様の自己矛盾を抱えています。
これに加えてAも高いため、
エゴグラムのAの特徴
の通り、論理的・現実的で仕事ができますので、自己矛盾による葛藤も『V型』よりも深刻になります。
典型的な『W型』のエゴグラム・パターンの方は、自分が抱えている自己矛盾とこれによる葛藤を冷静に分析する能力を持っています。
このため、分析が苦手な『V型』エゴグラムの方よりも、深く何度も考えますが、FCが低いため気分転換ができず、堂々巡りが起こります。
このため、『V型』エゴグラムの方より苦悩は根深いものとなるでしょう。
『W型』エゴグラム・パターンの方は、抱えるストレスも強く、『V型』エゴグラム・パターンよりもさらに心の病に陥るケースが多いようです。
『W型』エゴグラム・パターンの方は、とにかくNPとFCを高めて、人との交流を持てるようにし、上手に気分転換が図れるように努力しましょう。
Aが高いという特徴を活かして、知的に論理的に考えれば、自己変革するのは『V型』よりも容易なはずです。
図1 典型的な『W型』のエゴグラム・パターン
W型エゴグラムの変型パターン
『W型』のエゴグラム・パターンの方は深い苦悩タイプですが、図1に示すような高くてきれいな『W型』の方は必ずしも多くはないでしょう。
図2に示すように全体的に低かったり、図3に示すように『V型』の変型パターンである『なべ底型』と『W型』の中間的なパターンの方も少なくはないようです。
図2 『W型』エゴグラムの変型パターン:全体的に低い
図3 『V型』エゴグラムの変型パターン:『V型』の変型パターン『なべ底型』と『W型』の中間的なパターン