平坦型エゴグラム・パターンの概要
心理士・こころ
エゴグラムの全ての自我状態がほぼ同じ程度になる『平坦型』エゴグラム・パターンの典型的なタイプは、全ての自我状態が中程度の『平凡タイプ』でしょう。
この他にも、全ての自我状態が高い『超人タイプ』および全ての自我状態が低い『心の病タイプ』があります。
以下、『平坦型』エゴグラム・パターンの特徴について詳しく見てみましょう。
典型的な平坦型エゴグラム・パターンの特徴
典型的な『平坦型』のエゴグラム・パターンで最も多いのは、図1に示す通り全ての自我状態が中程度で平坦な方でしょう。
全ての自我状態が中程度の『平坦型』の方は、個性の少ない『平凡タイプ』と言えるでしょう。
このようなパターンとなる最も典型的な例としては、殆どの質問に対して『どちらとも言えない』を選んでいることが全ての自我状態が中程度の『平坦型』になった原因と考えられるでしょう。
20%以上(50問中10問以上)『どちらとも言えない』を選んだ方は、できる限り『どちらとも言えない』を選ばないよう注意しながら回答し直してみて下さい。
そして、その結果がやはり中程度の『平坦型』なら、あなたはやはり個性の少ない平凡タイプと言えるでしょう。
平凡タイプの方は、程々の責任感と倫理観、程々の思いやり、程々の論理性・現実性、程々に明朗・活発、そして程々の協調性を併せ持ちますので、
バランス感覚が優れていると言えるでしょう。
しかしその反面、個性が少なく何事も平凡ですので、人間的な魅力が希薄であり、人生の楽しみを見つけにくいので、人生の充実感は薄いでしょう。
『平坦型』エゴグラム・パターンの方は、NPやFCを向上して思いやりの心や好奇心を高める努力を継続すると、人間的な魅力が向上し、人生の充実感が高まって行くことでしょう。
図1 典型的な『平坦』のエゴグラム・パターン
平坦型エゴグラムの特殊パターン
同じ『平坦型』エゴグラム・パターンでも、図2に示すように全体的に高い『平坦型』エゴグラム・パターンは『平凡タイプ』とは呼べません。
責任感と倫理観が高く、優しく思いやりがあり、論理性・現実性も高く、明朗・活発で、高い協調性を併せ持ちますので、『超人タイプ』と言えるでしょう。
『超人タイプ』と言うだけあって、このタイプの方は極めて稀でしょう。
あえて特定の自我状態を落とす必要はありませんが、少しリラックスして人生を楽しむことを心がけると良いでしょう。
図2 『平坦型』エゴグラムの特殊パターン:全体的に高い
『超人タイプ』とは逆に、図2に示すように全ての自我状態が極端に低い『平坦型』エゴグラム・パターンになる方もいらっしゃるでしょう。
責任感も倫理観も低く、優しく思いやりがなく、論理性・現実性も低く、気分転換ができず遊び下手であり、協調性がありませんので、『心の病タイプ』と言えるでしょう。
情報化・複雑化・マニュアル化や経済後退が進みつつある現代社会において、図2に示すような極端な例はともかく、『心の病タイプ』に近い方は増えつつあるのではないでしょうか!?
『心の病タイプ』の方は、うつ病や不安障害などの心の病に陥る可能性が高くなりますので、注意が必要です。
少しずつで良いですので、まずはNPやFCを高めて思いやりの心や好奇心を高める努力を継続することにより、人生に楽しみを見出すことから始めましょう。
図3 『平坦型』エゴグラムの特殊パターン:全体的に低い